PROJECT PLANNER

外構・お庭の目隠しのバリエーション

2020年9月11日|category「item
久しぶりの更新となりました。

今日は、外構における目隠しのバリエーションについて、ご紹介したいと思います。

・お庭部分が道路に面しているから、目隠ししてプライベートな空間を確保したい…

・玄関前が丸見えなのが気になる…

・お隣さんとの目線隠しをしたい…

などなど色んな理由で目隠しを検討していると思います。

「目隠し」と一口に言っても内容は様々です。
フェンス、スクリーン、ブロック積み壁、角柱、生垣、樹木など色んな方法で、目隠しが出来ます。

どんな種類があってどれを選べばいいのか、悩みますよね。

「見た目」「機能性・メンテナンス」「費用」の3項目のバランスを見ながら、
今回は分かりやすく費用が安い→高い順(数万円~数百万)に追ってみていきたいと思います。
下に行くにつれて金額が上がっていきます。

※施工場所の状況、量に応じて費用感は変わりますのであくまで目安としてご参考ください!



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【生垣】↑

生垣は昔から住宅の囲いとして使われていますよね。街中でもよく見かけます。

植物がお好きな方に、おすすめです。
フェンスなどと比べ柔らかい雰囲気を出すことができ、
植物ならではの、香り、新葉の色の違い、花、など自然を感じることができます!
目隠しの効果を高める場合は1年中葉をつける常緑樹がお勧めです。
シルバープリペット、トキワマンサク、シラカシ、ベニカナメモチ、アベリア


樹高や植える間隔によって金額が変動します。
成長することを見込み、高さ、植える間隔に余裕を持たせることで、費用も安く抑えることができます。

綺麗な生垣を保つためには、定期的に剪定する必要があります。
基本的にはご自身でも剪定ができますが、
距離が長い、背が高い、体力的に難しい場合は植木屋さんに依頼した方がいいかもしれません。
その場合は、剪定代として定期的に費用がかかります。


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【樹木】
生垣と同じようにフェンスにはない柔らかい雰囲気を出すことができ、
植物ならではの香り、色、花、成長する様子など、自然を感じることができます。

樹木の配置としては、窓の前や玄関の前などピンポイントで視線が通らないようにするのに効果的です。
完全に覆うことは難しいですが、あるのとないのとでは違います。
奥に視線が抜けず、樹木に視線が止まります。美観的にもいいです。

また全部をフェンスで囲うのではなく、間に樹木を挟んで配置するなどする方法もあります。
動きがありかつ、自然でいいです。

落葉樹ですと、秋から冬にかけては葉が落ちてしまうので、1年中葉をつける常緑樹がおすすめです。
ソヨゴ、シマトネリコ、シラカシ、カラタネオガタマ、キンモクセイ、サカキ

管理の面では、日々成長しますので、必要に応じて形を整えるために剪定をしたり、
病気・害虫により、元気がなくなることがありますので、必要に応じて、肥料、害虫対策等が必要になります。
また、植えてから根付くまで、夏の暑い日が続くときなどは、水やりも必要ですので、
フェンスなどの製品と比べて、お手入れが必要です。

金額は大きさや樹形、種類によって変わります。
中でもシマトネリコは成長が早いため、同じ樹高でも比較的安いです。
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【角柱】

白い壁の間に立っている木目調の柱が角柱です。

このように壁の隙間のアクセントとして入れたり、角柱と樹木を組み合わせたり、
角柱のみでも目隠しとして使ったりします。

隙間を空けて設置するため、完全に視線を防ぐのは難しいですが、ある程度の効果はあります。
樹木や壁を前後に配置することで目隠し効果は高まります。

木目調色や、アルミ色、天然木のバリエーションがありますので、モダンな家にも合います。

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【ブロック積み+フェンス】

ブロック積みの上にフェンスを設置した目隠しです。
ブロックを積むことで、目隠しの効果に加えて、土留めの役割境界示す役割があります。

そして、ブロックとフェンスの種類によって、雰囲気を変えることができるので、色んなお家に合います。

ブロックの種類は、左官(ジョリパット、ランディックスコート等)、化粧ブロック、タイル貼り、石貼り、レンガ貼り、等様々な種類があり、

フェンスも
素材(樹脂、アルミ、天然木)、(木調、アルミ色)形(縦格子、横格子、ルーバー型…)によって雰囲気が変わります。

そのため素材の選定により金額が変動します。
中でもコンクリートブロック+樹脂フェンスがこの組み合わせの中では、一番コストが抑えられる方法です。
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【バイナルフェンス】(写真はタカショーのカタログより)
バイナルフェンスは樹脂フェンスの1種です。

目隠しフェンスの中でも材料費が安価なこと、
洋風のお家やリゾート風のデザインに合う他にはないデザインされたフェンスであることが魅力的です。

しかし、私が知っている限り、白色のみと色のバリエーションが少なく、デザインもモダンな家や和風のお家とは相性が悪いです。

このような雰囲気がお好みの方には嬉しいアイテムです!
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【独立基礎型フェンス】

柱を独立基礎で埋め込んだフェンスです。
地面から柱が生えているような見た目になります。

視線が気になる上の部分だけフェンスを張り、足元は空けておくなど融通が利きます。

素材(樹脂、アルミ、天然木)、(木調、アルミ色)形(縦格子、横格子、ルーバー型…)によって雰囲気が変わるため、
色んなお家に合います

費用感は
樹脂フェンス≦天然木フェンス、アルミフェンスの順に高くなります。

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【多段支柱型フェンス】
(画像はYKKAPカタログより)

フェンスを上下に2、3段に設置することができる多段型のフェンスです。
使用出来るフェンスは、アルミ、木目調、等バリエーションがあり、
1種類のフェンスを上下に重ねることもできますし、写真のように違うフェンスを上下に重ねることもできます。

上の方は目隠しをしっかりできるタイプのもので、足元の方は、抜け感のあるタイプ等使い分けが可能です。



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【竹垣】
和風のお庭にいかがでしょうか。
竹垣は、古くから日本の庭園で使われてきました。

建仁寺垣、四ツ目垣、等々竹垣の中でも種類があります。
天然の竹垣はもちろんですが、最近の住宅では、人工竹垣を使うことが多いです。

材料費の目安としまして、タカショーの人工竹垣エバー1型では
片面タイプでW1920×H1800の大きさで定価約¥110,000(税抜)
両面タイプのものでは、片面の1.5倍の材料費です。

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【スクリーン】

スクリーンはフレームとパネルで構成されており、
写真のようなポリカ素材のパネルや格子型のものなど種類もたくさんありますので、色んなお家と合います!

フェンスだと間仕切り柱を選ばない限り、裏と表が出来てしまいますが、
スクリーンは裏と表どちらからみても、大差がないものが多く、目隠しはもちろん空間の仕切りにもいいです。

フェンスのように長い距離を設置するというよりは、部分的に使うことが多いです。

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こちらの写真もスクリーンです。

2種類の縦格子のパネルをこのように繋げて組み合わせることができます。


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【ブロック積み】デザインウォール

コンクリートブロックだけで目隠しになる高さまで積み、化粧をしたものです。
形もデザインも自由なため、左官にしようか、タイルを貼ろうか、オリジナリティある壁を作ることができます。


写真は間接照明が綺麗に映えるように形を作っております。部屋の窓からこのような景色があったら素敵ですよね。

デザインは自由なので、色んなお家に合わせることができます。
ただ金額も一概には言えず、大きさ、選ぶ素材によって変わります。




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【大型門扉】

背の高い門扉は目隠し機能が備わったクローズ型外構の最高峰のアイテムといっても過言ではありません。
こちらはYKKAPのエクスティアラアーチ用門扉です。

高さは2mを超え、人の背丈よりも扉の方が大きいです。見えないからこそ逆に中の様子が気になります。
そんなひと際目立つ特別感のあるクローズ外構をご希望される方におすすめです。

両開きで¥W1800×H2060タイプの定価で570,000円です。
この商品を使うほとんどはクローズ型外構になるため、必然的にほかの外構の費用もUPします。
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【アーチ・ウォール一体型】↑
(写真はYKKAPカタログより)

こちらはYKKAPのリレーリアシリーズです。

目隠し効果の高いウォールとアーチを組み合わせることで、立体感のある外構空間を演出できます。

こちらのウォールはブロックではなくアルミ乾式構造でできており、ブロック塀ではできない高さと距離を実現できます。
板張りタイプと好きなタイルを貼ることができるタイプがあり、色んなお家に合わせることができます。

数十万~数百万円はします。
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【カーポート一体型↑】
(写真は三協アルミエクステリアカタログより)

こちらは三協アルミのUスタイルアゼストです。

こちらは上のリレーリアシリーズと似ていますが、
カーポート延長された梁にスクリーンを取り付けることができる商品です。
門まわりと駐車場がに繋がりが生まれ、一体となっています。

数十万~数百万円はします。
以上他にもガーデンルームや、テラス屋根などいろいろ紹介したいのですが、
今回はここまでにします。

また更新します!

外構・お庭・のことでお悩みの方お気軽にお問い合わせください!

弊社では、八王子市近辺から都心部まで、外構のデザインから工事まで請け負っております。
お洒落な外構、お庭にしたいという方、プロのガーデンプランナーにご相談してみませんか??
新築からリガーデンまで、お気軽にご相談ください。

八王子市 リガーデン BBQガーデンが出来る迄(床面下地&石張り)

2020年9月7日|category「

八王子市 リガーデン BBQガーデンが出来る迄(造形)

2020年8月31日|category「

八王子市 リガーデン BBQガーデンが出来る迄(基礎工事)

2020年8月24日|category「

外構・お庭の照明 LIXIL美彩の勉強会を行いました。

2020年8月17日|category「item
お盆休み前に、高井戸にあるLIXIL東京エクステリアショールームを見学いたしました。照明の勉強会です。

ショールームには、門扉やフェンス、テラス屋根、など、数々のエクステリア商品が展示されているのですが、
今回は主に、外構・お庭の照明の美彩を案内していただきました。

今回の勉強会の記録として、照明のご紹介をいたします。


まず、お家の顔となる門袖を照らす照明の種類が豊富にありました。

どれも照明自体はあまり目立たず、壁を照らし、空間を明るく見せてくれるものでした。

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グランドライト

地面に埋め込む丸いライトです。
上に向かって放射状に光ります。




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ウォールバーライト

地面に埋め込むバーライトです。
壁を直線上に照らします。

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インサイドラインライト

凹んだ壁の上の部分に設置されています。
表札部分が明るく照らされています。


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コーピングビームライト
コーピングという笠木の下に取り付けるビームライトです。線状に光ります。

ウォールバーライトは壁を線状に照らしていましたが、こちらは、照明自体の光が線状に光っています。
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コーピングビームライト+インサイドラインライト

こちらはビームライトを縦使いにしたものです。
雰囲気がかわりますね。


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ーピングビームライト2方向+インサイドラインライト

組み合わせです。

ビームライト2方向にすると角が作られ、違う印象になります。

モダンなお家に合いそうです。



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このようにいくつかの照明を組み合わせて空間を明るく見せると
夜も明るく、華やかです。
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階段部分拡大です。

このような階段の間接照明として、LIXILさんのラインライトを使用することが多いです。
次はグランドライトです。

こちらも器具によって変化の分かりやすいものでした。
GND-G1型→GND-G2型→GND-G3型と明るさが強くなっていきます。
また照度角が45°か15°によって見え方も変わります。

どのように演出をしたいかによって、照度角と光の強さ(ルーメン)を適切に選ぶ要がありますね。
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グランドライト 
GND-G1型 
照度角45°
78ルーメン


美彩のグランドライトの中で一番小さく明かりの優しい照明です。



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グランドライト 
GND-G2型
照度角15°
483ルーメン

45°のものと比べ15°の照度角になると、一直線に明るい線が生まれます。


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グランドライト 
GND-G3型 
照度角45°
963ルーメン

一番左のGND-G1型と同じ45°ですが、光の強さが10倍以上です。
光源近くはより明るく、壁が上の方まで照らされます。
ダウンスポットライトも同様に照度角の違いや、3段階明るさの種類がありました。


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ダウンスポットライト
DNSP-G1型 
照度角 45°
164ルーメン

ダウンスポットライトの中では一番明かりが優しいタイプで、唯一45°のものです。
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ダウンスポットライト
DNSP-G2型 
照度角 15°
490ルーメン

左の照度角が45°の物と比べ、地面が狭い範囲で明るくなっています。


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ダウンスポットライト
DNSP-G3型 
照度角 15°
1162ルーメン

左の2型と比べると光の強さが2倍以上です。地面がとても明るくなっています。
次は植物を照らす照明器具です。
シンボルツリーや、下草類等 門まわり、お庭で活躍します。
スポットライトはよく使用する照明器具の1つです。
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スポットライト

樹木を下から明るく映し出す様子です。

器具の使い分けはもちろんですが、
スポットライトの位置、傾き、高さを使い分ける必要があります。

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ガーデンポールライト

背の低い下草類を照らします。

下方配光型の照明です。
上から見たときに光源が直接見えないため、眩しくありません。
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ローポールライト

こちらの照明は光る部分がガラスで覆われていて、照明器具自体が美しい商品です。


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全面ガラスのタイプです。

とても綺麗です。

こちらは角型ですが、丸型もありました。
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こちらは下方配光型です。

上面はガラスではないため、下を中心に明るく照らしてくれます。

上から見て光源が直接見えないため、眩しさを感じません。

照明の微妙な明るさの違いを理解してプランすることは、難しいのですが、今回実物の照明を見て大変勉強になりました。
照明、ライティングのプランニング力をさらに高めることができたと思います。




LIXIL東京エクステリアショールームは、一般のお客様でも見ることができますので、
是非実物が見てみたい!という方は、行ってみてはいかがでしょうか?

※2020年8月現在、コロナの影響のため、予約が必須です。


弊社では、八王子市近辺から都心部まで、外構のデザインから工事まで請け負っております。
お洒落な外構、お庭にしたいという方、プロのガーデンプランナーにご相談してみませんか??
新築からリガーデンまで、お気軽にご相談ください。