ガーデンプランナーが教える化粧ブロックの使いどころ、使い分け 

2021年、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
おかげさまで、昨年に引き続き、本年度も早々にたくさんのお庭・エクステリアづくりに携わらせていただいております。皆様のおかげ様でございます。感謝申し上げます。

サンケンプラネットでは、昨年より、リモートでのお打ち合わせも対応しております。
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(現在も、店舗にもご来店いただいております。)



さて、昨年の最後の投稿で、ブロック塀ではない壁を作るという内容のダイアリーを書きましたが、
本日は、ブロックを取り上げたいと思います。

エクステリアにおいて、ブロックの出番はとても多いです。

ブロックの使いどころ

ブロックはどんなところに使えるでしょうか?

①境界部分・・・隣地との境界部の仕切りとして使用します。ブロックの上にフェンスを取り付けることもできます。
②門柱・・・お家の顔となる門柱をつくるためにブロックを積んで使用します。
③目隠し壁・・・掃き出し窓の前やゴミ置き場の囲いなど、目隠しの壁として使用します。
④階段やデッキ、ベンチ・・・階段やタイルデッキ等を作るためにブロックを使用します。
④花壇・・・周りが汚れないように、ブロックで囲い花壇として使うことができます。
⑥土留め・・・高低差のある場所の土を留める役割をします。強度の高い型枠ブロックなど。

よくみるコンクリートブロック

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こちらの写真のようなコンクリートブロックは、見たことある方も多いかと思います。
敷地の境界の囲いとして、よく使われています。

ブロックの中では、金額が安いという大きなメリットがあります。
何十メートルもある境界部分に使用したり、門柱の壁として使ったりしますが、
ただ、そのままだとどうしても美観性に欠けてしまうため、
実際に外構にデザインを加えていく上では、このブロックを塗装仕上げにしたり、タイルや石貼りで綺麗にしていきます。

美観性を高めた化粧ブロック

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こちらの写真は、化粧ブロックです。
さきほどのコンクリートブロックのように美観性を高めるために、下地を塗って、タイルを貼ったりせずに、
最初からデザインが施されています。
そのため工事の作業手順はタイル貼りをした時と比べて、工期の短縮や費用の削減につながる可能性が高いです。

こちらは、化粧ブロックのなかでも、オーソドックスなタイプです。
様々なメーカーが複数の種類を出しており、色んな見た目のブロックがあります。


種類がたくさんあるからこそ使い分けが重要

化粧ブロックは、種類がたくさんあるからこそ、使いわけが重要です。
境界部分に何十メートルも高級なブロックを使うと金額が怖ろしいことになってしまいます。
見た目ははるかに良いのですが、見た目が良いものはやはり高いです。

どこに何を使ってくださいという規則はないですが、予算の中で、いかにかっこよく作ることが出来るかを考えると、商品の選び方は大切です。
門柱に使うのにおすすめな意匠性の高いものから、リーズナブルで境界に使うのに適しているものなど
見映えも金額もピンからキリまでありますので、予算の中で適した化粧ブロックを使っていきましょう!

お住まいの地域により、取り扱いのない商品がございますので、ご注意ください。

お家の顔となる門柱につかう

お家の顔となる門柱におすすめのおしゃれな意匠性の高い化粧ブロックをメーカー別に紹介していきます。



TOYO (東洋工業)

私が中でもおすすめするのは、東洋工業さんの化粧ブロックです。
どのメーカーさんも品質やデザインにあまり大きな差はないと思うのですが、

ダントツで、カタログ・カタログに載っている施工事例がお洒落なので、よく使用しています。
綺麗な施工事例を見ると、イメージが膨らみやすいですし、使いたくなります。
東洋工業さんのなかでも高級感があり、流行のデザインを取り入れたエレガシリーズが、特に門柱におすすめです。
石材や木材等の質感をコンクリートでよく表現しています。

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こちらは、2020年の新作のラインウォールです。(写真はTOYOカタログより)
石英岩を表現した、横ラインの陰影が美しい化粧ブロックです。

金額は、基本型で定価¥53,998/㎡です。

エレガシリーズではブロック積みをこのように1段ずつずらして馬目地になるように積むことを考えて
商品が展開されています。
馬目地で積むことで、自然な雰囲気にも馴染みますね。

またサイズも通常の W400×H200×D120ではなく、W500×H140×D170と若干寸法が変わり厚みがあり横長になりますので、通常のブロックとの差別化が図れますので、特別感のある門柱を作ることができます。

さらに細かいところなのですが、エレガシリーズの良いところは、
ブロックの一番上に乗せる笠木も合わせて展開されているのもポイントの1つです。

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エレガシリーズ  ダルストーンウォール(写真はTOYOカタログより)
金額は基本形で定価¥51,471/㎡です。

石材の繊細な質感を表現しています。
アイボリー系~ブラウン~ブラックと使いやすい色展開があります。



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エレガシリーズ ナチュラルウッドウォール(写真はTOYOカタログより)


金額は、基本型で定価¥51,471/㎡です。

こちらは木目調の化粧ブロックです。
木目調の中でもグレイッシュがかった色が特徴です。
木は建物の床や、ドア、天井、テーブル等建物の多くに取り入れられており、
どんなお家にも合わせやすいです。
本物の木ではありませんので、経年劣化も心配ありません!

エレガシリーズには他にも、木目調のブロックがありますので、微妙な色調の差まで、比べることができます。


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エレガシリーズ ナチュラルウッドウォール800 (写真はTOYOカタログより)

金額¥67,375/㎡

こちらは、1つ上で紹介したナチュラルウッドウォールと素材は同じなのですが、さらに、横に長いデザインになったものです。
W800と通常のブロックの倍の大きさになっています。

1/4、3/4、1/2サイズと4種類のサイズがあり、角からはランダムに積み上げていくことで、自然な風合いを出すことができます。
このようなブロックですと、通常のブロック積みより作業手間費がかかってくると思います。



エスビック

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ブリエ(写真はエスビックカタログより)
釉薬を塗ったような質感が特徴的な化粧ブロックです。
このようなアクセントを加えたいときに、塗装やタイル貼りをする必要がなく作業効率がとてもいいです。

金額は基本形で定価¥31,920/㎡です。
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このように艶感のある珍しい化粧ブロックです。

(写真はエスビックカタログより)

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QB8/QB32
(写真はエスビックカタログより)

タイル貼りのような質感を表現したブロックです。
100角タイル調のQB8と50角タイル調のQB32の2種類があります。

写真の施工事例は2種類のタイルを使っています。

金額は基本形で定価¥88,750/㎡と高めではありますが、この凹凸感のある化粧ブロックは他にはありません。

マチダコーポレーション




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セラフィス メタルタイプ(写真はマチダコーポレーションカタログより)

こちらは珍しい金属調の化粧ブロックです。かっこいいです。
金額は、基本形で、定価¥95,000/㎡です。今までご紹介した中でもやや高めですが、
他のメーカーでは見ない商品です。

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セラフィス ウッディタイプ (写真はマチダコーポレーションカタログより)

色むらのおおきい独特な、木目調の化粧ブロックです。
TOYOの木目調の商品と比べてもまったく異なる商品ですので、お家の雰囲気やお好みに合わせて、使い分けができます。

金額は、定価¥95,000/㎡とTOYOの商品と比べるとやや高めですが、類似していない特徴的なブロックだと思います。

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ソルフィス コブルタイプ(写真はマチダコーポレーションカタログより)

金額は、基本形で定価¥98,750/㎡です。

天然石材を使用した、高級感のある化粧ブロックです。
表面の石が目地を隠すように大きめに設定されているため、ブロック積みならではの目地が目立ちません。

自然石調のブロックは他のメーカーにもありますが、この目地の工夫と自然石を使っているという点はマチダコーポレーションならではのポイントです。

境界につかう

敷地を囲うようにブロックを置きたいときにピッタリな、
各メーカー最安価の化粧ブロックをピックアップしていきます。


TOYO(東洋工業)

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レガロ (写真はTOYOカタログより)

四角が特徴的な化粧ブロックです。

金額は基本形 厚み120で、定価¥7,500/㎡です。


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5色展開で、どんな家にも合います!

厚み120だけではなく、150と土留めに使用できる型枠化粧ブロックもありますので、
高低差のある敷地でも化粧ブロックを統一できます。

エスビック

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スーパーC種 (写真はエスビックカタログより)

一番最初によくみるコンクリートブロックとして、紹介したブロックに繊細な線を刻んだ商品です。
そのためカラーバリエーションはこちらのみとなります。
金額は、厚み120タイプで定価¥7,250/㎡です。

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スクエアC (写真はエスビックカタログより)

基本形の定価が¥7,500/㎡です。
東洋工業のレガロと同じ金額です。
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5色展開されており、色はTOYOと比べるとブラウン色が特徴的だと思います。

マチダコーポレーション

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こちらの表で分かる通り、マチダコーポレーションさんの化粧ブロックの最安価は、定価¥8,500/㎡で、4つの商品があります。

その中で1つだけ紹介します。
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Cライト12 (写真はマチダコーポレーションカタログより)

深い溝、浅い溝がのストライプが特徴的な凹凸感のある商品です。

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5色展開で、暗色に富んでいます。


太陽エコブロックス

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ネオライン 

定価¥7,250/㎡と安いです。
エスビックの、スーパーC種と同じ金額で、今回調べた中で一番最安値です。




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色は暖色の3色です。
暖色が似合うお家にぜひ!

グレーやブラック、ホワイト等の色バリエーションがさらにあると理想的ですね。

おわりに

今回ご紹介した化粧ブロックは、金額帯が、約100,000/㎡~¥7,250/㎡でした。
本当に化粧ブロックは、ピンからキリまで、色んな種類があることが分かったと思います。

だからこそ、外構の予算のかけどころをしっかり考えていく必要がありますね!

ご新築、リガーデンをお考えの方、プロのガーデンプランナーにお気軽にお問合せ下さい。